「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

職場で出世しない人が「話しかける時」にやっている超NG行動・ワースト1Photo: Adobe Stock

人に話しかけるときのNG行動

皆さんはいつも職場で誰かに話しかけるときに何か気をつけている事はありますか。上司にちょっと相談したい、部下にちょっと仕事を頼みたいなど、話しかけないといけないタイミングは様々ありますよね。

ただ、職場で人に話しかけるときには「あること」に気をつけないと、サイレント減点されてしまうことがあるので要注意です。サイレント減点とは、「誰からも指摘はされないけれど、気づかないうちに自分の評価が下がっているという悲劇的な状況」を指します。今回は職場で出世しない人がやっている「話しかけるときのNG行動」について紹介していきましょう。

「今、大丈夫ですか?」と聞かない

質問ですが、皆さんはなぜ職場にいるのでしょうか。当たり前すぎて答えづらいかもしれませんが、それは職場で仕事をするためです。つまり、職場にいる間は基本的にはみんな自分の仕事をしているわけです。

では、人から話しかけられた時、相手はどう思うでしょうか。暇そうであれば大丈夫かもしれませんが、あなたが話しかけている間、その人の仕事は中断されてしまうわけです。

ここで職場で出世しない人は、「今大丈夫ですか?」というような声かけをしません。

これは相手の都合を考えていないという点で非常にNGです。

指摘はされないが、減点される

もしかするとその人は、5分後に重要なミーティングを控えているかもしれませんし、重要な決断のための考え事をしていて、話しかけられたくないタイミングかもしれません。

そういったときに話しかけられたら、あなたはどう思うでしょうか。きっと、「この人、悪い人ではないんだけど、タイミングが悪いなぁ」と思いながらも、きっとその人にそのことを指摘はしないと思います。これがサイレント減点が起きるメカニズムです。

逆に職場で出世する人は、今話しかけても良い状況かどうかを相手に確認してから話しかけるようにしています。

このような些細なことで相手の評価というのは上下してしまいます。立ち回り1つで損をするくらいなら、得をするように工夫したほうが、自分にとってメリットがあると思います。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)