どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。
「朝早い人」は出世する?
みなさんは職場で朝早く出社していますか。コロナ禍を経たとはいえ、通勤ラッシュの波は相変わらずすごいですよね。
職場で出世する人も朝早い人が多いです。しかし、「自分は朝より夜が捗るタイプだ」という人もいるでしょう。
出社する時間(オンラインなら、勤務する時間)は、人によってそれぞれだと思いますが、職場にいる出世する人は「何時に出社するか」まで考えていることが多いです。これは自分のペースや都合だけで出社時間を決めずに、その部署の上司の評価基準によって出社時間を使い分けているということです。どういうことか、説明していきましょう。
出世する人は「上司に合わせる」
まず結論から言ってしまうと、「朝早い」か「夜遅い」かどちらがいいかの基本的な正解は、「その部署の良いとされているほうに合わせる」です。
「自分は夜のほうが捗る」「朝のうちに仕事を終わらせてしまいたい」の両方のタイプの方があると思います。しかし、ビジネスパーソンは会社からの評価で自分の給料が決まります。ゆえに、会社から評価されるように出社時間をコントロールするのが最適解です。
たとえば、「自分のパフォーマンスが一番出るのは夜」なのに、「上司が朝型」という方もいるかもしれません。その場合でも、本当はその上司に合わせて朝早く行くのが最適解です。「自分よりも朝が早い後輩」は、それだけで優秀層に映りますから。逆に上司が残業するタイプであれば、あなたも残業して、「根性のあるやつだ」と思われるように振る舞うのが最適解になります。
ただ忘れないでいてほしいのは、それは社会一般の基準ではなく、その部署・上司に特化した「謎文化」であるということです。あくまで会社の評価は評価と割り切って、コスパよくすごすくらいの感覚でいるのが、適切に評価を得るコツになります。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)