どんなに有能でも…職場にいる「定時上がりの人」が出世しない本当の理由

「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…！」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人／しない人の特徴」についてお伝えする。

「定時帰りの人」は出世しづらい

皆さんはいつも何時に退社していますか。おそらく毎日残業している人もいれば、できるだけ定時に帰る人もいると思います。

ここで重要なのは、いつも定時に帰る人は残念ながら職場での出世の確率が下がっていることがあります。

「そんなバカ」なと思うかもしれませんが、職場によっては、これは実際にあり得ることです。今回はそれについて紹介していきましょう。

「業務時間外のトラブル対応」は、誰がする？

ではここで、前、あなたの職場で「トラブルが起きた時」のことを思い出してみてください。

そのトラブルは、いつ起きましたか。きっとお昼の就業時間中もあると思いますが、就業後の夜に起きてしまったケースもあるのではないでしょうか。

ではこのような時に、トラブル対応は誰がしていたでしょうか。

おそらく、そのタイミングで「職場に残っていた人」が率先して動いていたのではないかと思います。

出世は上司が決めるもの

実は上司にとって、これは非常にありがたいことです。なぜなら、「職場にいてくれる」というだけで、コミュニケーションも早いし、何かと仕事も頼みやすいからです。

会社員には「業務時間」がありますが、お客さんや関連業者にとってこれは絶対ではありません。トラブルは業務時間外に起きることは十分ありえます。

逆に定時で帰ってしまう人は、こういったトラブルの際に臨機応変な対応ができないことがあります。

職場の出世というのは、上司が決めるものです。ですので、上司に使いやすいか、上司に優秀と思われているかで、かなり左右されてしまいます。

つまり、同じ優秀さくらいなら、「定時に帰る人」よりも、「長く職場にいてくれる人」のほうが何かと便利で、使いやすいので、出世の確率も高まることがあるのです。

定時に帰るのが悪いというわけではありませんが、こういった側面もあるということは覚えていて損はないと思います。

（本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です）