投資のイラスト写真はイメージです Photo:PIXTA

投資を続けるうえで、「どうしたらモチベーションを維持し続けられるだろう?」と不安を抱える人は多い。この対策として有効なのは、「投資の名著を読むこと」だ。長年にわたり読まれている名著には、いつの時代も変わらないノウハウが詰まっている。質の高い知識を学ぶことで、自分の中にブレない「資産形成の軸」が作れるはずだ。※本稿は、ぱすたお『9割の“普通の人”の最適解!「逆算ほったらかし」新NISA投資術』(翔泳社)の一部を抜粋・編集したものです。

投資のモチベを維持するために
不安になったら「名著」を読もう

「これからずっと投資のモチベを維持し続けられるのか不安……」

 世間の資産形成に関する書籍は、長期投資を推奨するものばかりです。ですので、こうした不安を抱くのも当然ですし、よく質問もいただきます。

 この対策としては、「証券アプリをブックマークから消す!」「ログイン情報を忘れる!」など、目を逸らすようなアドバイスをする人もいますが、根本の解決にはなっていないので、個人的にはどうかなと思っています。

 何事もそうですが、知らないから不安になるのであって、知識と経験を蓄えれば、不安は軽くなります。

 そして長期投資において最も有効な手段は、「投資の名著を読むこと」です。

 これは、自分の後悔からも強く感じています。投資を始めたばかりの頃、私は『100万円を1億円にする○○投資術!』といった、派手なタイトルの本ばかり読んでいました。

 簡単に儲かりそうな気がして、書いてあることを鵜呑みにしては、次々と新しい投資法を試しては失敗する……そんな「投資難民」状態でした。

「なぜ、もっと早く、まともな投資本を読まなかったんだろう……」

 今になって思うのは、投資の基本を解説した「名著」を、もっと早く読んでおくべきだったということです。

 儲けることを第1に考えてしまい、「長期・分散・低コスト」という投資の鉄則も、当時は知る由もありませんでした。書店で見落としていたのかもしれませんが、初心者向けの派手な本ばかりが目立っていたのも事実です。

 もし、あの頃に名著に出会えていれば、投資の仕組みを体系的に理解し、遠回りせずに済んだかもしれません。

動画で気軽に学びを始め
本で理解を深める

 最近は、YouTubeなどの動画で投資を学ぶ人が増えています。

 2024年3月に実施した日経新聞の調査によると、投資の情報源としてYouTubeを利用する人が最も多いという結果が出ています。確かに動画は視覚的にわかりやすく、初心者にとって魅力的ですよね。

図表:動画をきっかけに投資を始める人が増えている同書より転載 拡大画像表示