米資産運用大手ブラックロック率いる投資家コンソーシアムは4日、香港の長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス)からパナマ運河両端の港湾の過半数権益を228億ドル(約3兆4000億円)で取得することで合意した。太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河の重要な港湾の所有権が香港系企業から米国企業に移ることになる。パナマ運河はパナマ政府が支配・管理しているが、トランプ政権は両端にある外資所有の港湾を脅威とみなしている。事情に詳しい関係者によると、ブラックロックはこの取引についてトランプ政権と議会に説明した。在ワシントン中国大使館に問い合わせたが、今のところ回答は得られていない。ブラックロックおよび同社の新インフラ部門グローバル・インフラストラクチャー・パートナーズ(GIP)と、スイスを拠点とするターミナル・インベストメントは、CKハチソン子会社のパナマ・ポーツの株式90%を取得する。