ドナルド・トランプ米大統領は6日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの戦略備蓄の構築に加え、その他の暗号資産でも政府が備蓄を行うことに向けた大統領令に正式に署名した。大統領選で支援を受けた業界に対する選挙公約を実行に移した形だ。トランプ氏は2日、ビットコインとその他四つの暗号資産を金準備と同様に国家が備蓄する方針を表明し、暗号資産市場を熱狂させた。しかし、政府が暗号資産を新たに購入して備蓄に充てるのか、それとも犯罪者から押収した既存の保有分を充てるのか明らかにしていなかったため、多くの投資家はこの準備金の意味を理解できずにいた。政府による暗号資産の準備保有を支持する者は、これによって業界の正当性が確立され、より多くの産業活動が米国に誘致され、政府の金融資産の多様化につながると主張している。