トランプ米政権は7日、名門私立大のコロンビア大学に確約した連邦政府契約と助成金合わせて約4億ドル(約590億円)分を中止すると表明した。反ユダヤ主義への対策が不十分だとみなす大学への制裁措置の一環だ。コロンビア大はユダヤ人学生の保護を怠ったとして、トランプ政権から厳しい視線を浴びている。問題の助成金は厚生省、一般調達局(GSA)、教育省が拠出するものだ。リンダ・マクマホン教育長官は発表文で「連邦政府の資金を受け取る大学は、あらゆる差別禁止法の順守を義務づけられる」とし、「コロンビア(大学)は自校のユダヤ人学生に対する義務を放棄した」と述べた。コロンビア大の広報担当者は「連邦政府と協力し、コロンビアへの連邦助成金を復活させる」とし、「反ユダヤ主義に対抗し、学生と教職員の安全安心の確保に注力する」と付け加えた。