米中両政府は、ドナルド・トランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談を6月に米国で開く方向で調整に入った。米中首脳の「誕生日会談」が実現する可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者によると、トランプ政権が中国に関税などの貿易措置を強化する中、協議は初期段階にある。こうした通商戦略は、中国政府との交渉で影響力を高めることが目的だ。昨年11月の大統領選でトランプ氏が勝利して以来、トランプ氏と習氏はそれぞれの代表を通じて首脳会談に関心を示してきた。両首脳が誕生日を迎える6月の会談開催を目指す動きは、貿易摩擦が世界の市場や企業を動揺させる中、米中関係に善意をもって取り組もうとする双方の意欲を示すものだ。