「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

出世する人は「雑談」をする
皆さんは、職場で「雑談」をしていますか? きっと、する人、しない人がいると思います。もともと雑談が好きな人、というのもいますよね。
雑談に参加しないこと自体は悪いことではないです。仕事は常に降ってきて忙しいわけですから。
では、雑談をしている他の人たちは仕事で忙しくはないのでしょうか。そんなことはないです。雑談をしている人たちにも仕事は残っています。
ここで重要なことは、仕事が忙しくても雑談をしている人がいると言うことです。では、なぜ忙しいのに雑談をするかというと、この人たちは雑談のメリットを潜在的に理解しているからです。今回は出世する人の「雑談」について、深く考えてみましょう。
雑談は「ネットでは手に入らない貴重な情報」が手に入る
実は、出世する人が雑談する理由として、「雑談で得た情報を更に別の雑談に使える」が挙げられます。
雑談は、その名の通り「雑」な話題が多いです。その分ネットのメディアにも出てこないようなリアリティがある情報になります。逆説的に言えば、雑談で得られる情報は絶対にネットでは手に入らないような貴重な情報とも言えます。自社にしかないような謎文化や人間関係などなど、社外の人からすると聞いているだけで新鮮な情報が山ほどあります。
これらの「雑」な情報は、ビジネスの場で活きます。ビジネスにおいてお客さんと会話する時、人にもよりますが7割が雑談で実際の商談は3割程度です。通常、お客さんと会ってすぐにビジネスの条件交渉をするようなケースはまれで、必ず雑談から入ります。つまり、雑談力がビジネスパーソンには求められるということです。
社内での雑談は、この雑談力を高める上でとてもメリットが大きいです。あなたが社内で得た「雑」な情報はあなたにしか話せないわけですから。
いかがでしたでしょうか。社内での雑談は社内業務の効率化にもビジネスパーソンとしての雑談力を高める上でも非常にコスパが高いです。逆に、一切雑談をしない人はこれらのメリットを捨てて仕事に当たるというハードモードを自ら選んでしまっているのです。もし、自分が雑談の輪にあまり入ることに積極的ではないのであれば、これを機に少しでも社内の雑談に入っていくことをお勧めします。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)