
広島女学院が大学の運営から撤退する。広島女学院大学を他の学校法人に引き渡すもので、同じ系列である名門の進学校、広島女学院中学高等学校にどんな影響が及ぶのか。広島女学院の経営について、実情を詳らかにする。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
広島女学院大の学生数
この10年でほぼ半減
広島市でエスカレーター校を運営する学校法人広島女学院は、広島女学院大学の運営から撤退する。大学の管理主体を移管する計画の認可申請を文部科学省に行い、これが認められれば専門学校などを運営する京都の学校法人YIC学院に大学を引き渡す。2026年4月から運営者が変わることになる。
広島女学院大は1949年に広島で戦後初の私立大学として認可されて教育や研究に取り組んできたが、若い世代の女子大離れと少子化の加速により、学生数が激減。15年5月1日現在の大学(学部)在籍者数が1509人だったのに対し、24年5月1日現在は778人。この10年でほぼ半減している。
大学撤退を受け、同じ系列である名門の進学校、広島女学院中学高等学校にどんな影響が及ぶのか。次ページでは、広島女学院の経営について、実情を詳らかにする。