![エスカレーター校 クライシス#3](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/3/b/650/img_3b7c7b5dda1e2ca13882f90f29058ed1342404.jpg)
エスカレーター校の中には、付属する大学への内部進学を促しもせず、進学校として外部の大学への実績を出すことに心血を注ぐところもある。少子化が進む中、それが生きる道なのだ。特集『エスカレーター校 クライシス』(全15回予定)の#3では、エスカレーター校の中学校・高校について定員充足率ワーストランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
エスカレーター校の中学98校中35校
高校111校中の67校が定員割れ
中学受験ブームには、わが子に優れた教育環境を整えたい親の思いが詰まっている。「難関大学へ内部進学できる付属校に入って、伸び伸び育ってほしい」、あるいは「進学校に入って、難関大学に合格してほしい」。それをかなえたいと、私立中高一貫校に人気が集まっているのだ。
親世代は大学受験で熾烈な競争を経験した。私立名門のエスカレーター校は当時、学費はもちろん受験難度も高くて、入りたくてもなかなか入れるものではなかった。
少子化が進む今、受験難度ではそうした学校に手が届きやすくなった。なにしろ、名の通った大学付属校でも定員割れを起こしているのだ。
ダイヤモンド編集部では、名門校を中心に私立エスカレーター校の定員充足率ワーストランキングを作成した。60学校法人が運営する中学校98校、高校111校を対象にしたもので、中学校で35校、高校67校が定員割れした。次ページでは、定員割れした中学校と高校のワーストランキングを掲載する。