WSJに掲載されたニュースからカギとなる単語や表現を選び、その意味と背景を解説する「英語でニュース深読み」。今回はrhetoric。関税をはじめ、トランプ米大統領が推し進める政策に関する記事で目にすることが多い。日本語でも「レトリック」として使われるが、その意味は若干異なる。日本語では「レトリック」は修辞法や巧言を指し、美しい表現などで相手に効果的に伝える手法を意味することが多い。英語の辞書でも同様の定義は出てくるが、より一般的なのはそれを否定的に捉え「巧みな表現だが、実際は空虚または不誠実なもの」との意味だ。また、単に「主張」として使われることも増えた。最近のニュース記事によく登場するのが「Trump’s tariff rhetoric」や「Trump’s trade rhetoric」だ。関税、貿易に関するトランプ氏の主張を指している。「Trump Amps Up Rhetoric to Keep Immigration at Center of Election」は昨年9月の記事の見出しだが、移民問題が大統領選の焦点であり続けるように、トランプ氏が声高に主張しているとの意味だ。
【英語でニュース深読み】rhetoric
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