ピート・ヘグセス米国防長官は初のアジア公式訪問で心強いメッセージを発信した。中国の強硬姿勢や北朝鮮のミサイル実験などさまざまな課題に直面するアジアの同盟国に対し、トランプ政権は同盟国の安全保障に尽力すると伝えた。ヘグセス氏はハワイと米領グアムに立ち寄った後、28日にフィリピンを訪問。中国を抑止するという米国の決意を反映した訪問だと位置付けた。ヘグセス氏は首都マニラでフィリピン国防相と共同記者会見を開き、「トランプ政権は世界のこの地域を優先し、前例のない形で重視していく」と表明した。アジアの利益を守るという米国の決意を疑うべきではないと付け加えた。インド太平洋諸国との連携を強調するヘグセス氏の姿勢は、欧州の同盟国が防衛面で米国に依存し過ぎていると非難した2月の欧州訪問時とは一線を画した。