投資家にとって重要な問いは次の通りだ。ドナルド・トランプ米大統領が関税と米連邦準備制度理事会(FRB)を巡って譲歩したのは、市場が主導権を握ったからなのか。混乱の裏に何か壮大な計画があるからなのか。あるいは、ただ単に誰か別の人物と話をしたからなのか。はっきり言えば、筆者には分からない。めまぐるしい政策転換を説明できるような壮大な計画を見いだすことはできないが、市場の自警団と、ある特定の日にどの顧問がホワイトハウスの大統領執務室に出入りできるといった細かい動きを読み取る「クレムリノロジー」の両方が、もっともらしい説明のように思える。
トランプ氏は本当に市場に屈したのか
株価・債券・ドルの急落はトランプ氏にとって大きな意味を持つが、これに左右されるという確証はない
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