ウクライナを支持する欧州各国政府が新たな対ロ制裁を掲げ、ドナルド・トランプ米大統領が打ち出した30日間の停戦に合意するようロシアへの圧力を高めている。制裁にはロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプライン「ノルドストリーム2」の恒久的閉鎖も含まれている。欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長は10日、ウクライナの首都キーウで開かれた欧州首脳陣による会合で、ロシア産原油を輸送する船舶のブラックリストの対象を倍にすると言及。英政府も最近になり、同様の措置を講じている。ロシア国営メディアによれば、ウラジーミル・プーチン大統領はモスクワで記者らに対し、早ければ来週にもイスタンブールでウクライナとの直接交渉を行う準備があると発言。だが協議は2022年末に決裂した交渉の再開という形になるとし、強硬な姿勢も維持することを示唆した。同交渉ではロシアがウクライナに大幅な譲歩を求めていた。