イスラム組織ハマスは12日、パレスチナ自治区ガザで拘束している生きている人質のうち、最後の米国人を解放した。トランプ政権は外交的勝利を収めた形だが、イスラエル国内ではさまざまな反応が出ている。解放に関与した当局者らによると、米国とハマスの合意の一環として解放されたのは、イスラエル系米国人のイーダン・アレクサンダーさん(21歳)。イスラエル軍の兵士で、ガザとの境界付近で任務中に拘束された。イスラエル政府は、アレキサンダーさんがガザから退避する安全なルートを確保するとしつつ、身柄の解放にあたり、ハマスに見返りは提供しないとしている。ハマスは、2023年10月7日のイスラエル奇襲攻撃の際に連れ去ったイスラエル系米国人4人の遺体を保持している。米国はこれら遺体の返還も目指している。