ベネズエラ政府は20日、拘束していた米空軍退役軍人の身柄を米当局に引き渡した。両国間の交渉に詳しい複数の関係者が明らかにした。ベネズエラ政府は米軍関係者を解放することで米国との関係が改善し、自国内での西側の石油会社の事業継続がトランプ政権に認められることに期待を寄せている。関係者によると、ドナルド・トランプ大統領の特使を務めるリック・グレネル氏の監督の下、ベネズエラ当局はカリブ海の島しょ国アンティグア・バーブーダでジョセフ・セントクレア氏(33)の身柄を引き渡した。セントクレア氏は20日遅く、チャーター機で米首都ワシントン近郊に到着する予定だ。セントクレア氏はワシントン州出身の退役軍人で、昨年10月にコロンビアとの国境近くでベネズエラの治安部隊に拘束された。米国務省は3月3日、セントクレア氏と他の8人の米国人がベネズエラで不当に拘束されていると認定。関係者によると、拘束されているもう1人の米国人も近く不当拘束として認定される見通しだ。
ベネズエラ、米退役軍人を解放 トランプ政権に歩み寄り
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