マルコ・ルビオ米国務長官は20日、数週間以内にシリアで全面的な内戦が再開する可能性があると警告した。米国はこのシナリオを避けるため、対シリア制裁に関する方針を先週突如として転換している。ドナルド・トランプ米大統領は先週、対シリア制裁を緩和し、訪問先のサウジアラビアではシリアのアフメド・アル・シャラア暫定大統領と短時間にわたり会談。米政府はシャラア氏をテロリストに指定している他、同氏は独裁政権を率いるバッシャール・アサド前大統領の失脚に向けた動きを率いていたこともあり、一部の共和党議員らは会談の実現に驚きを示していた。ルビオ氏は上院外交委員会に出席し、シャラア氏を支援した背景について発言。シリアはアサド氏が失脚するまでの10年以上にわたり、国内の派閥抗争を受けて多くの犠牲者が生じたものの、現在は再び同じような状況に陥る危険に直面していると米当局者らは判断したという。
シリア政権崩壊の恐れ、米国務長官が警告
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