米連邦地裁判事は23日、ハーバード大学の外国人留学生の受け入れ資格を停止したトランプ政権の措置を一時的に差し止めた。判事は仮差し止め命令を出し、政権によるハーバード大の留学生受け入れ資格の取り消しに猶予を与えた。この件が正式に解決したわけではないが、同大は当面、留学生の受け入れを継続できることになった。ハーバード大はこの日、一時差し止め命令を求めてトランプ政権を提訴していた。ハーバード大のアラン・ガーバー学長は大学関係者宛ての書簡で、政府による制限は大学に損害をもたらすと指摘。「ハーバード大学全体の数千人もの学生や研究者の将来を危うくする」と述べた。国土安全保障省は22日、ハーバード大の「学生・交流訪問者プログラム(SEVP)」認定を取り消した。この資格がないと、留学生を入学させることは認められない。同大が学生、特にユダヤ人学生にとって安全な構内環境を築くことを怠り、キャンパス内にいる「反米主義でテロを支持する扇動者」の多くが留学生だと主張していた。