軽い本=スピードと快感
重い本=総合力と持久力

 一方で、軽いボール――つまり“軽い本”にも重要な役割があります。

 たとえば、恋愛小説、ノベルゲーム、エッセイ、短編小説などは、楽しみながらテンポよく読み進められる“軽めの本”です。これらを読むことで「読むスピード」や「言葉への敏感さ」、「感情の読み取り力」などが鍛えられます。

 いわば、速球の感覚をつかむトレーニングに近いものがあります。

 このように、「軽い本でスピード感を磨き、重い本で思考力と論理力を鍛える」という両輪の読書も、国語力強化法となります。

だからこそ、「読書はトレーニング」

 多くの人は「読書=趣味」と考えがちですが、成績アップを目指すなら、読書を“トレーニング”として意識することが大切です。

 どんなジャンルの本でもいい。今日から「重い読書」と「軽い読書」を交互に行うだけで、あなたの国語力は着実に伸びていきます。

 そして、国語力が伸びれば、社会・理科・英語・数学といった他教科の理解力も上がり、成績全体が底上げされていくのです。

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。