「この本のおかげで出世できた」「チームのパフォーマンスが上がった」
そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。今回は、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方を指南する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

20代のうちから「こいつ出世するな」と思われる人の特徴・ベスト1Photo: Adobe Stock

「あいつ、出世するよね」と言われる人の正体

 職場には、なぜか早くから「こいつは出世するな」と言われる人がいます。
 まだ20代なのに、上司の目に留まり、将来を期待される――そんな人には、ある共通点があります。

 学歴でも、愛想の良さでも、仕事のスピードでもない。
 たった1つの特徴が、その人の未来を決めているのです

それは、「自分で決めて、自分で動く」

 出世する人に共通する最大の特徴は、「自分で決めて、自分で動く力がある」ということです。

 上司に言われたことだけをこなすのではなく、「何が期待されているか」を読み取り、自分の判断で動く。

 その姿勢こそが、「この人には任せられる」と思わせる最大の要因です

指示待ちの人は成長しない

「やることが分からないから、指示があるまで待つ」
「これで合ってるか不安だから、確認してから動く」

 そんな人は、決して評価されません。
 リスクを避けることで、責任も避けてしまっているからです

 一方、出世する人は違います。
 完璧じゃなくても、「まずは自分の頭で考えて動く」という行動をとります。

 その判断力と行動力こそが、リーダーとしての素地なのです。

決断することで、視野が広がる

 自分で決めることの価値は、単に「早く動ける」ことだけではありません。

 判断を重ねることで、自分の視点が磨かれていきます。

「こういう時は、こうすべきだった」
「次は別のやり方をしよう」

 そんな小さな経験の積み重ねが、他の人にはない洞察力を生み出します。
 その結果、「なんかあいつ、先を読んでるな」と思われるのです。

「判断する力」がリーダーへの最短ルート

 役職が上がるにつれて、求められるのは「判断力」です。

 課長は部下の仕事を評価し、部長は部署の戦略を決める。
 リーダーとは、決める人です

 その素質が20代のうちから見える人は、どこに行っても必ず出世します。

「決断する」習慣を今すぐ始めよう

 難しく考える必要はありません。
 毎日の小さな選択――

「今日はこの順番で仕事を進めよう」
「この資料はこういう構成でまとめよう」

 そんな小さな「決断」の連続が、未来の出世につながるのです

(本稿は、リーダーの仮面の著者・安藤広大氏が書き下ろしたものです)

安藤広大(あんどう・こうだい)
株式会社識学 代表取締役社長
1979年、大阪府生まれ。2002年、早稲田大学を卒業後、NTTドコモ、ジェイコムホールディングス、ジェイコム取締役営業副本部長を経験。プレイングマネジャーとして「成長しないチームの問題」に直面し悩んでいたときに「識学」に出合い、2013年に独立。多くの企業の業績アップに貢献した。2015年、株式会社識学を設立。わずか4年足らずで上場を果たし、これまで9年間で約4400社に識学メソッドが導入されている。著書にシリーズ累計150万部を突破した『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』(ダイヤモンド社)がある。『パーフェクトな意思決定』はシリーズ最新刊。