米国内の中古車の供給不足と価格上昇が、新型コロナウイルス流行時以来の水準に達している。調査会社コックス・オートモーティブによれば、5月初め時点でディーラーの中古車在庫は43日分となり、2021年以降で最も低い水準となった。また同社のデータによると、米国での中古車販売上位50車種の平均価格は過去2カ月間、毎週上昇を続けて約2万9000ドル(約414万円)に達している。新車の平均価格は4万8000ドル超となっている。価格と在庫の変動には複数の要因が影響している。米国人が自動車を長く保有するようになっている上、新車価格も上昇している。そこにドナルド・トランプ大統領の関税策がさらなる上昇圧力をもたらしている。