そのうち25の因子は、集団寄与危険割合(その因子を除外すればSCAを防ぐことのできる割合)が10~17.4%の範囲にあり、これには、喫煙、運動、テレビ視聴時間、肥満、睡眠、握力、教育歴などの変更可能な因子が含まれていた。

 また、特にリスクの高い因子を除外することで、SCAの発生を40%予防できると予測された。

 それには生活習慣の改善が最も強く寄与し(40%のうち13%)、次いで身体的因子(9%)、社会経済的因子(8%)、心理社会的因子(5%)、環境因子(5%)が寄与していた。また、リスクがそれほど高くない因子も含めて、より徹底的な対処を行った場合、最大で63%のSCAを予防できると考えられた。

 この予測においても最も寄与するのは生活習慣の改善であり、18%の減少が見込まれた。

 Chen氏は、「われわれの知る限りこの研究は、医学的な手段を用いずに修正可能なリスク因子とSCA発生率との関連性を包括的に調査した、初の研究である」と述べている。

 また論文の筆頭著者である同大学のHuihuan Luo氏は、「本研究により、SCAと有意な関連のあるさまざまな修正可能因子が見つかり、生活習慣の改善がSCA予防に最も効果的であることが分かった」と総括している。

パソコン操作時間が
突然の心停止に対して保護的に働く

 少し意外なデータも見つかった。それは、パソコン操作時間(不健康とされる座位行動に該当する)が、SCAに対して保護的に働くような関連が見られたことだ。

 研究者らによると、これはパソコンの操作がSCA予防につながるというのではなく、パソコンユーザーには教育歴が長い人が多い傾向があり、教育歴の長さは一般に健康に対する保護因子として働くためではないかという。(HealthDay News 2025年4月29日)

https://www.healthday.com/health-news/cardiovascular-diseases/lifestyle-poses-greatest-risk-for-cardiac-arrest

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