都心での知名度と地方での知名度が大きく異なるグループ
早慶上理ICUグループやGMARCHグループに対するコンプレックスを感じたくないから、個性が強めで、どの位置かよくわからない微妙な存在感を持った大学を選んで、プライドのよりどころを見つける。そんなしたたかさと、ある種の“賢明さ”が漂うグループと言えそうだ。
地方の受験生はあまり知らないかもしれないが、都心の受験生なら大学名ぐらいは知っているだろう大学が揃う。とはいえ、どんな大学なのか、細かい事はあまり知られていないという、絶妙に微妙な存在感。
就職に関しては、それぞれ個性は強いものの、アピールできるほどの強みには欠け、それなりに持ち合わせているプライドと、社会からの評価のギャップを思い知ることになる。
とはいえ、各大学の就活サポートは手厚い。
たとえば、成蹊大学はキャリア支援センターも充実していて、大企業が大学でセミナーを頻繁に開催している。また、1年次からビジネストレーニングセミナーや公務員試験対策基礎講座などを設けており、手厚いキャリア支援が受けられる。
成城大学は「就業力育成・認定プログラム」を実施。プログラム参加者は、4年間にわたって体系的なプログラムに沿って「就業力」を身につけていく。
1~2年次は「プロジェクト演習」、3~4年次は地域や企業に対し提案を行う「キャリア・プランニング・プログラムⅠ・Ⅱ」を実施。
その他、人材育成会社協力のもとみずからのキャリアを考え、講義やグループワークを行う「澤柳塾」というプログラムを1~4年次を通して実施している。「マスコミに強い」という評判もあるが、「コネのない人には関係ない話」とも。
このグループでひときわ地味な武蔵大学はこぢんまりしている利点を生かして、全学生と面談するなど、キャリア支援センターの面倒見は良く、学生からの評判も良い。
1年次からガイダンスが始まり、3年次は全員参加の就活キックオフセミナー(就職に対する疑問や不安を解消するセミナー)や個別面談が開催される。
内定を獲得した4年生による相談コーナーもある。「武蔵しごと塾」では、卒業生にさまざまな業種の仕事内容やこれまでの就職活動上のポイントなどを聞くことができる。
どの大学もマンモス大学ではないので、全体的に面倒見はいい。また、首都圏であれば日東駒専より評価は高いことがほとんどなので、本人次第でなんだかんだどうにでもなる。