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イーロン・マスク氏は自身の企業に再び没頭する準備を整えた。対処すべき課題は山積みだ。
電気自動車(EV)メーカー、テスラは初のロボタクシー発表を控え、宇宙開発企業スペースXは火星への宇宙船打ち上げを目指し、人工知能(AI)企業のxAIは競合他社に先駆けて人間レベルのAI開発を急いでいる。
マスク氏は24日、「仕事に毎日24時間、週7日を費やし、会議室やサーバー室、工場で寝泊まりする生活に戻る」と自身が率いるソーシャルメディアプラットフォームのXに投稿した。「X、xAI、そしてテスラ(加えて来週のスターシップ打ち上げ)に超集中しなければならない」
マスク氏は目の前の課題にのめり込んで取り組むことで知られ、長年にわたり、自身の企業帝国で困難な技術開発を進展させようと時間を割いてきた。同氏が戻る企業はいずれも大きな課題を抱えているが、今や深く分断を招く人物となったマスク氏と共に進めていかなければならない。
5月27日にテキサス州ブラウンズビル近郊で行われたスペースXの「スターシップ」打ち上げで、マスク氏はミッションの詳細に没頭している様子だった。飛行管制施設にいた時もインタビューに応じた際も、お気に入りの「オキュパイ・マーズ(火星を占拠せよ)」のシャツを着ていた。トランプ氏のスローガンである「米国を再び偉大に(MAGA)」の帽子は見当たらなかった。