日用品大手の米キンバリークラークは、北米以外のティッシュペーパー事業と「クリネックス」事業を約35億ドル(約5000億円)で売却する交渉が合意に近づいている。より収益性の高い分野に注力する取り組みの一環。事情に詳しい関係者が明らかにした。ブラジルのパルプ・製紙大手スザノにこれらの事業を売却する見通しだという。交渉が土壇場で困難に突き当たらなければ、5日にも契約がまとまる可能性がある。キンバリークラークの北米以外のティッシュペーパー事業は、トイレットペーパー「アンドレックス」や清掃用クロス「ワイプオール」などの製品を一般消費者と法人顧客に提供している。この事業売却は、キンバリークラークを3部門に再編した2024年の取り組みと合致する。同社は新たな組織構造によって、利益と低迷する株価を押し上げるための競争力が得られると見込んでいる。
米クリネックス販売元、北米以外のティッシュ事業売却で合意近づく
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