米カリフォルニア州は9日、移民法執行への抗議活動を鎮圧するため連邦政府が州兵を派遣した決定を巡り、トランプ政権を提訴した。決定は州の権限を侵害する違憲な行政権力の行使だとしている。サンフランシスコの連邦裁判所で起こされた訴訟は、ギャビン・ニューサム知事の許可なく州兵動員を決めたドナルド・トランプ大統領の命令について、これを無効とするよう判事に求めている。訴状は「トランプ大統領は合法的な行政権限の範囲を超えるため、緊急権限を繰り返し発動してきた」と指摘。「6月7日の土曜日、地元当局が制御下に置いていた抗議活動を利用して、今度はカリフォルニア州の主権を犠牲にし、州兵の最高司令官としての州知事の権限と役割を無視する形で、前例のない権力の乱用を行った」としている。
米加州がトランプ政権提訴 LAへの州兵派遣で
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