「第一志望に落ちて中堅大に通っているのですが満足できません。どうしたらいいですか？」。大学進学後と人生のつながりを考える

世の中は「学歴」だけでどうにかなるほど、単純にできていない

――本人の考え方次第ということですね。

びーやま：そうです。

　日本の大学のいいところはどんな大学にもすごい先生がいることです。「こんなところに権威が!?」なんてことはめずらしくありません。本人がその気にさえなればチャンスはいくらでもあるわけです。

「自分は負け犬だ」と腐っても成長できるならいいですが、そんなことはありませんよね。

　だったらやれることをやるべきなんじゃないかと。

　僕はこういったマインドになれるかどうかこそ、本当の知性だと思っています。

　しかも、大学受験の結果はあくまでその1日の結果なわけであって、人生の合否ではありませんから、あきらめるのはもったいない行為だと思います。

――逆転のチャンスはいくらでもあるということでしょうか。

びーやま：それは間違いありません。社会に出た大人ならわかると思いますが、世の中には学歴があって活躍している大人もいれば、実績だけで成功を納める大人もたくさんいます。

「成功」の定義はさまざまですが、学歴だけで決まるほど単純にはできていません。

　資格さえあれば学歴不問みたいな仕事も大量にあるわけで、幸せのルートは無限大です。ちゃんとコンプレックスに向き合って学歴を手に入れ直すのもあり、資格をとって実績で勝負するのもあり、なんだっていいわけです。

　となれば、あとはやるかやらないかだけですよね。

　少なくとも10代後半～20代前半という体力もある時間を無駄に過ごすのはいい判断とは言えません。そこから再び自分の可能性を信じて努力をすれば、人生はいくらでもいい方向に転がっていきます。

　感情的にやる気が出ない、諦めたくなるということはあると思いますが、そこは冷静になって考えるのがいいかと思います。

――たしかに。「感情的にならない」というのは大事なように思います。

びーやま：そうですよね。

　感情は「やる気」や「向上心」のようにプラスに作用すればいいものですが、そうでないことも多いので、落ち着いて判断するのがいいでしょう。

　僕もこれまで、大学受験は満足のいく結果ではなかったけど、その後の人生の努力で成功を収めた人をたくさん知っているので、そういった学生には諦めずに行動してほしいと思います。

　ちなみに僕も浪人はしましたが、それでも第一志望の学部には落ちてしまいました。ですが、その先で出会った人たちや学問のおかげで今は楽しい人生を送れています。

――ありがとうございました。

びーやま［著］
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ（たまにポンコツ）で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん［協力］
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退（現役合格）。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。