教科書より効く!? 東大合格者が語る「スポーツ漫画」でゲットする成績アップ術
【高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格!】――しかも、首席合格とわずか3点差のほぼトップ合格!『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)の著者は、中学3年生のときに「東大合格」を宣言。高校にも塾にも通わず、完全独学で東大合格を目指したけれど……全国模試は「偏差値45」。そこで、徹底的に「国語」鍛えるという“大逆転の勉強法”を編み出す。勉強の大半を「読書に費やす」という常識外れの戦略で、全科目の成績が軒並みアップ! すべての科目は結局、国語の力がモノをいうことがわかった。コスパとタイパを徹底し、四コマ漫画や恋愛ゲームで楽しみながら学力を高める方法から勉強への合理的なモチベーションの高め方までを徹底指南。超★実践的な成績アップ法を初公開する。
※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【1000冊読破】東大合格者がオススメする成績アップにつながった「スポーツ漫画」ベスト8Photo: Adobe Stock

オススメは「スポーツ漫画」

推奨したいのは、漫画です。なかでも「スポーツ漫画」です。

純文学でも哲学書でも、重要なポイントがあったとしても、そこがことさら強調されているわけではありません。

読み手は、何が肝心で、何がそうではないかを注意深く峻別しながら、読み進める作業を求められます。でも、漫画なら大事な場面は「カット割り」でだいたいわかります。重要なセリフは、大きく目立つように書かれているからです。

「動き」で読ませるスポーツ漫画の特性

さらに漫画のなかでもスポーツ漫画は、ヒットを打ったとか、ゴールを決めたといったキャラクターの動きで語る部分が大半であり、セリフは必要最小限に抑えられています。

そうした特徴から、スポーツ漫画はスピーディかつテンポよく斜め読みできるため、「読む」スピードを上げる“軽いボール”として最適だと僕はオススメしたいのです。

それでいてセリフからキャラクターの心情を理解したり、展開を読んだりする過程で国語力が磨かれていきます

僕が読んだ1000冊とオススメ作品

僕自身、子どもの頃にスポーツ漫画を1000冊程度は読みました。

いちばん好きだったのは、僕の一貫した趣味である野球をテーマとした『MAJOR』(小学館)。このほか、『SLAM DUNK』(集英社)、『黒子のバスケ』(集英社)、『タッチ』(小学館)『ダイヤのA』(講談社)といった有名どころを網羅していました。

いまでいうなら、『ブルーロック』(講談社)『ハイキュー!!』(集英社)もオススメです。

読み方ひとつで「学び」が深まる

ぜひ、ここから一歩進めて「どんなふうに読めば、より学びになるか」という視点も持ってみてください。

たとえば、試合の展開を読む主人公の「状況把握力」や「判断力」に注目することで、スポーツ漫画は“思考力”のトレーニングにもなります。

登場人物が壁にぶつかったときにどう乗り越えるのかを観察することで、“問題解決力”や“粘り強さ”といった非認知能力も自然と養われていくのです。

感情の機微と人間関係を学べる教材

また、スポーツ漫画の多くは「仲間との関係性」や「ライバルとの切磋琢磨」を描いているため、読者は無意識のうちに“感情の機微”や“チームワークの大切さ”を学ぶことができます。

これは、机に向かって学ぶ勉強とはまた違った、実践的な「人間理解」の時間になるでしょう。

漫画は“心を動かす教材”

ですから、「漫画=娯楽」と切り捨てるのはもったいない。むしろ、心を動かし視野を広げ読む力を底上げしてくれる、非常に優れた教材なのです。

読んでいてワクワクする自分も頑張ろうと思える――そんな感情が湧いたとき、それはすでに“学び”が始まっている証拠です。

※本稿は、『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。