再生数が跳ねるのは「感情」が爆発した瞬間
【YouTube総再生回数60億突破】知る人ぞ知る凄腕クリエイターが初めて明かす「圧倒的な企画力」のすべて。企画・マーケティング・クリエイター・営業職 必読のトップYouTube作家＆マーケッター、初の著書『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』（ダイヤモンド社）は、企画に悩む、すべての人に向けてノウハウを初公開している。クリエイティブな仕事の全体像を俯瞰しつつ「見えない条件文」「企画発想技12選」「構成は木」「データとの向き合い方」など、わかりやすく解説。とっつきやすい「お題」も出題され、実演しながら学べる構成にもなっており、学びになるコンテンツが満載だ。現在、約30チャンネルへ企画提供をしており、有名企業のコンサルティングやアドバイザーなどを行っている著者が、そのノウハウを「PDCA（計画・実行・評価・改善）式にわかりやすく解説した本書から、一部を抜粋・編集したものをお送りする。
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データがすべてを教えてくれる――YouTube運用の基本
YouTubeというプラットフォームは、動画をアップした瞬間から、何人が何分閲覧したかなどの細かいデータを提供してくれる。
このデータをもとに調整を繰り返して、伸びる動画を出すための「判断力」を高めていく必要がある。
視聴者の心を読む「視聴者維持率」という指標
たとえば「視聴者維持率」という数字がある。
それぞれの動画がスタートしてから、30秒までどのくらいの人が視聴を続けたか、どの瞬間の視聴や共有が多かったか（トップモーメント）、どの部分が繰り返し視聴されているか（山）、どの部分で視聴をやめたりスキップしたりしたか（谷）などが、グラフで示される。
「山」と「谷」から見えてくるコンテンツの強弱
このグラフをもとに動画を分析すると、たとえば、何かハプニングが起きたり、演者が爆笑していたりする場面は、山になり、同じBGMが続いたり、変化のない単調なトークが続く場面では、再生が止まって谷になることが多い。
感情の表出が動画を強くする
もちろん、ジャンルによって異なるが、共通する法則の1つが、演者の感情が表れている場面は山になりやすいということだ。
大げさと思えるほど、演者の感情が出ていたり、カメラに向かって感情たっぷりに語りかけているほど山になる。
それがわかれば、数十秒に一度は、大げさなくらい感情を表現してもらおうとか、効果音を入れようとか、数字をもとに調整していくことができる。
コメントや評価も貴重なヒントになる
ほかにも、視聴者コメントでの賛否や、高評価と低評価の割合なども貴重なデータになる。
数字はYouTubeだけのものじゃない
これはYouTubeに限ったことではない。どんな企業でも、自社サイトがあるはずだ。
どのようなキーワードで検索したか、どんなページのリンクから、いつ・何人が訪問したかといった詳しい数字を知ることができるはずだ。
また、どんな記事が読まれていて、人気があるのかもわかるだろう。
数字の裏にある「方程式」を探せ
端的にいえば、こうした数字の裏側にある「方程式」を運用しながら導き出す。そして、その方程式をもとに、次の企画を立てる。これを繰り返すのだ。
地道な作業に見えるが、これがいちばんの近道だと僕たちは感じている。
見つけた瞬間の快感、当たったときの興奮
ほかの人がまだ見つけていない「方程式」を見つけたときは、シンプルにとても楽しい。そして、その方程式が見事に当たったときは、脳汁が出る。
さらに、動画がバズった場合、その日のうちにネットニュースになるなど、素早いスピードで大きな反応を得られるのが、数字を活用した運用の醍醐味なのだ。
※本稿は、『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。
