【YouTube総再生回数60億突破】知る人ぞ知る凄腕クリエイターが初めて明かす「圧倒的な企画力」のすべて。企画・マーケティング・クリエイター・営業職 必読のトップYouTube作家&マーケッター、初の著書『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)は、企画に悩む、すべての人に向けてノウハウを初公開している。クリエイティブな仕事の全体像を俯瞰しつつ「見えない条件文」「企画発想技12選」「構成は木」「データとの向き合い方」など、わかりやすく解説。とっつきやすい「お題」も出題され、実演しながら学べる構成にもなっており、学びになるコンテンツが満載だ。現在、約30チャンネルへ企画提供をしており、有名企業のコンサルティングやアドバイザーなどを行っている著者が、そのノウハウを「PDCA(計画・実行・評価・改善)式にわかりやすく解説した本書から、一部を抜粋・編集したものをお送りする。
サッカー初心者VSプロ選手
フリーキックの勝者は? “決定的な違い”に注目
たとえば、サッカーの「フリーキック動画」の企画が流行っているとしよう。
同じフリーキックにフォーカスした企画にするにしても、演者が「サッカーを始めたばかりの小学生」と「プロサッカー選手」では、内容も違えば、視聴者が期待することも違ってくる。
ちなみに「フリーキック」自体はサッカー用語であり、これを「パクリだ!」と言う人はいないだろう。
なぜ「ただの模倣」が失敗するのか?
トレンド企画の“構造”を活かした成功法則
ただし、気をつけたいのが、オリジナルの固有名詞などを断わりなしに使ったり、著作権のあるものを、そのまま真似したりしないこと。
さらに流行りのフォーマットに乗っかったとき、「なぜこれが流行っているのか?」「どういうポイントを押さえれば伸びるのか?」と考えてみることも大切だ。
流行っている企画の「構造」をパクりながら、多くの人に受け入れられている要因やほかの企画に応用できないかを検討するのだ。
徹底的にパクるだけで終わらない
「守破離」に学ぶ企画の成長法
「徹底的にパクるのはわかったけど、企画者としての個性を出さなくていいの?」「まわりと同じものばかりつくっている人に、企画の依頼をしようとは思わないんじゃない?」そう思われた方もいるだろう。
たしかにその通りである。「パクる」というと、人聞きの悪い感じがするけれど、企画を生み出すことに慣れるための、最初の段階なのだ。
これは日本の茶道や武道で用いられる「守破離」に通じる。
なぜ「型を守る」ことが成功の秘訣なのか?
守破離の法則を解説
現場における教科書通りの“型”を実践する「守」、次に教科書とは違うやり方で“型”を破る「破」、最終的には自分自身のオリジナリティを強固にしていく「離」である。
この最初の「守」については、世の中でうまくいっていることを参考にして模倣(真似)するともいえる。
もちろん、著作権を侵害しないように配慮しながら、徹底的に模倣する。パクってパクってパクりまくるわけだ。そうすれば「破」の領域に進める。
企画を「なんとなく」から「明確」に
提案が通る人の言語化テクニック
「なんかいい」と思ってもらえる企画の要素を見つけ、言語化できるようになるための手段でもある。
もちろん最初からある程度、自分たちのスタイルを貫くという選択肢もある。しかし、僕たち同様本書を読んでくださっている多くの方々には、ほかの人に企画を提案する機会が多くあると思う。
そんなとき、「その企画がもたらす効果や、やる意味を説明できること」が求められるはずだ。
※本稿は、『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。