【全財産50万円】“つぶれそうな会社”に株式投資した医学部生の一手が3倍に!
働きながら株で資産50億円を築いた“本当に儲かる3つの投資術”を初公開――余命宣告を受けた医師 兼 個人投資家の父が愛娘に捧げる著書『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)。4度の手術を経て、49歳で肺と肝臓へのがん転移が判明。主治医からは「50歳は迎えられても51歳はわからない」と宣告された著者が、50万円を50億円に増やした投資法を愛娘に向けて全力指南。再現性の高い3つの投資法をマスターすれば、忙しく働きながらも「一生困らないお金」を稼げるようになる。「人生の集大成として、出し惜しみ無しで、魂を込めて書きました」(著者より)。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【資産50億円の個人投資家が教える】株初心者にオススメ「最初に買うべき銘柄」の共通点・ベスト1Photo: Adobe Stock

株式投資を始めたければ、まずは証券口座から

株を売買するには、証券会社で「証券口座」を開設しなければならない。

早速、僕は医学生時代、証券口座を開いて、勉強がてら、なんとなく聞いたことがある会社の株を少額で売買してみたけれど、ぜんぜんうまくいかなかった。

「なんとなく」から「ちゃんと考える」へ

そこで「ちゃんと考えて買おう」と株式投資の本をいろいろと読んで勉強しつつ、たどり着いたのが、セガ(現 セガサミーホールディングス:6460)だった。

「ドリームキャストは終わる」でもソフトには光がある

当時のセガは、1998年に発売したゲーム機「ドリームキャスト(ドリキャス)」の不振から、「もうすぐつぶれるんじゃないか」とうわさされていた。そんな会社の株価は、当然下がっていく。

ただ僕は、「ドリキャスを生産中止にしてソフトをソニーのプレステ(プレイステーション)に提供すれば、絶対儲かる」という確信に近い思いがあった。

なぜならドリキャスには、いいソフトがいっぱいあったからだ。それは、実際にドリキャスのゲームをプレイしていた僕だからこそわかることだった。

プレステとの提携こそ、唯一の道

セガはかたくなにソニーのプレステにソフトを流すことを拒否していたけれど、業績を立て直すためには、「それ以外の選択肢は、どう考えてもないだろう」と僕は思っていた。

また、ドリキャスを自分でプレイしているからこそ、「最近、新しいソフトが出なくなってきたな……」という変化も敏感に感じとっていた。

医学生アルバイトの全財産をセガ株に

そこで僕は、1株700円くらいのタイミングで、家庭教師のアルバイトで稼いだ50万円をすべてセガ株に投資した。

ちなみに「医学生」という肩書きがあれば、当時は時給900円がせいぜいだったところ、時給3000円程度で家庭教師のアルバイトができた。

だから、小銭を稼ぐのは、そう難しいことではなかった。広島では「広島大学医学部」の学生が偏差値的にはダントツだったから、家庭教師の需要はすごく多かったんだ。

株価3倍!これが最初の成功体験

セガ株に投資したところ、案の定、ドリキャスからの撤退とプレステへのソフト供給が発表され、株価が一気に3倍以上になった。

これが株式投資での最初の成功体験だ。

最初は「自分がよく知っている会社」から始めよう

最初に投資するなら、たとえばゲームやエンタメ、アパレルなど、自分がよく知っている会社や業界の株を狙ってみてもいいかもしれない。

※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。