米国の多くの州で大麻の使用が容易になる中、意外な層が関心を示している。自閉症の子どもを持つ親たちだ。オンライン上や支援グループの間では、そうした家族が情報や経験を共有し合っている。ただ科学的根拠はまだなく、大半の医師は大麻を処方せず、むしろ使用に反対している。だが処方する少数の医師によると、需要は増えている。テキサス州プレイノの小児神経科医モーシン・マクブール氏によると、同氏の患者の約3分の1が自閉症の子どもで、そのうち約40%が大麻による治療を受けている。マクブール氏は、大麻の主な精神活性成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)と、陶酔感を引き起こさずにTHCの影響を一部抑制できる大麻草由来のカンナビジオール(CBD)の併用を処方している。