米連邦控訴裁は19日夜、カリフォルニア州ロサンゼルスの抗議活動に対応しているカリフォルニア州兵に関し、ドナルド・トランプ大統領が引き続き指揮を執ることを認めた。下級裁判所は指揮権を州政府に戻すよう命じていたが、これを差し止めた形となる。第9巡回区連邦控訴裁判所の3人の判事で構成されるパネルは、州兵を連邦政府の管理下に置くことについて、トランプ氏には高度な裁量権が認められるべきだと述べた。そのような基準の下で、「大統領は法的権限を適切に行使した可能性が高いと結論付ける」とした。移民・税関捜査局(ICE)の強制捜査に対して今月に入りロサンゼルスで抗議活動が発生した後、トランプ氏は約4000人の州兵を連邦政府の管理下に置く命令に署名。カリフォルニア州のギャビン・ニューサム知事(民主)は提訴し、大統領が州兵を配備できる条件として連邦法が定める侵略、反乱、市民秩序の崩壊には程遠い状況だと主張していた。