21日午前、米ミズーリ州の空軍基地から飛び立ち、太平洋上を西に向かう複数の米ステルス戦略爆撃機「B2」を航空機追跡システムが捉えた。それは陽動作戦だった。国防当局者によると、その一方で別のB2の一群がひそかに東に向かい、イランの最も重要な核関連施設を攻撃した。対象は防御の堅固な施設で、成功する可能性が最も高いのは米国の巨大な地下貫通型爆弾「バンカーバスター」だと考えられていた。ドナルド・トランプ米大統領は、米国の潜水艦も攻撃に参加して巡航ミサイルを発射し、他の重要な核施設を攻撃したと述べた。この作戦により、米国の爆撃機はより早くイラン上空に到達でき、探知されるリスクも低減できた。実行のタイミングも作戦の目的を隠すのに役立った。トランプ氏は過去数日、外交に機会を与えるため、イランを攻撃するかどうかの判断に最長2週間かけると述べていた。当局者は21日午前、B2による攻撃の準備命令は出ていないと語っていた。
米のイラン攻撃、始まりは陽動作戦
太平洋へのフェイント飛行で注意をそらし、ステルス爆撃機と潜水艦が攻撃
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