イランは23日、カタールにいる米軍に向けて弾道ミサイル14発を発射するとともに、米国がイランの三つの核施設を攻撃したことへの報復として「米空軍基地を破壊」したと、典型的なやり方で主張した。ここ地球上では、米軍基地の人員は既に事実上避難を終えており、ミサイルが迎撃されたため、死傷者は報告されていない。各方面とも記者団に、イランは攻撃に踏み切ると事前に通告していたと説明した。原油相場は下落した。これはペルシャ版の歌舞伎劇のようなもので、米国人を標的にした本物のミサイルが空中を飛んでいなければ、お笑い草だっただろう。中東でイランと最も友好的な国であるカタールや、米中央軍の地域指令部を攻撃するというのは 決して小さな問題ではない。しかし、イランの国力と決意を示すものとしては、この攻撃は失敗した。ドナルド・トランプ米大統領はこれを「非常に弱い反応」とあざ笑い、「(イランは)自分たちの『システム』でできることをやり尽くした」と述べた。。
【社説】トランプ氏と「12日間戦争」
イランの弱々しい報復、ハメネイ体制が受けたダメージの大きさ示す
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