「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

できるリーダーは「言動一致」を徹底する
リーダーに求められるのは、言っていることと実際に行っていることを一致させる、いわゆる「言動一致」です。
これは非常に重要なポイントです。
たとえば、「素敵なサービスを提供し、素晴らしいメンバーでありたい」と語るリーダーは多く存在します。
お客様に対して、そのような理想的な世界観を届けたいという思いを言葉にすることは、一見すると素晴らしいことのように感じられます。
そして実際に、現場のメンバーもそのメッセージを受け取っています。
しかしながら、そうした理想を掲げているにもかかわらず、実際の現場ではどうでしょうか。
目の前で起きていることといえば、売上や利益、顧客数、契約件数といった数字の追求ばかりが強調されるケースが多く見られます。
たとえば、あるメンバーがお客様から感動の声をいただき、さらにはプレゼントまで頂いたと報告したとします。
本来であれば、これは「素敵なサービスとメンバーでありたい」というリーダーの言葉通りの成果であり、素晴らしいことのはずです。
ところがその一方で、リーダーからは「今月の売上はどうなっているんだ?」と詰問されるような場面が起こるのです。
こうした状況では、リーダーの言葉と行動が一致していないことが明らかになります。
私が提言したいのは、たとえば「今期は売上と利益が重要だから、それを徹底的に追求しましょう」と明確に伝えることです。
そうであれば、メンバーもリーダーの本音を理解できます。
「素敵なサービスとメンバーをつくり、お客様に感動してもらいましょう」と言いつつ、実際には数字だけを追いかけるような姿勢では、メンバーは次第に離れていってしまいます。
そこで一つの提案としては、たとえば「全体の7割の時間は売上・利益・契約数の獲得に充て、残りの3割はお客様に感動してもらえるようなサービスの提供に使おう」というように、バランスの取れたメッセージを発信するのも良いでしょう。
このように言動の整合性を意識できないリーダーが上に立つと、メンバーは大きな混乱を招きます。
したがって、上司の立場にある方々には、もう一度、自身の「言動一致」について見直していただきたいのです。
(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)