「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

気づかず使っている失礼な言葉
社会人になると、誰も教えてくれませんが「ナチュラルに失礼な言葉」が存在します。
今回は、その中でも特に注意すべき三つの言葉についてお話しします。
これらは今日からでもすぐにやめた方がよい表現です。
まず3位は、「うん」という相槌です。
これは絶対に使わない方がよい言葉です。
例えば、以前車のディーラーで車両点検をしてもらったときのことです。
スーツをビシッと着た、非常にスマートな営業マンがいたのですが、会話中に「うん、うん、うん……」と相槌を打つのです。
正直、あれはかなり損をしていると感じました。
「うん」は一見、親しみやすさを感じさせる表現ではあります。
例えば、おじいちゃんやおばあちゃんとのやり取り、あるいは看護師さんが患者さんに「うん、大丈夫よ」と優しく言う場面などでは問題ありません。
しかし、取引先や社内の上司とのやり取りにおいては、明らかに適切ではありません。このような場面では「はい」としっかり返すべきです。
2位は、「一応」という言葉です。
これは無意識に口癖になっている人も多いですが、非常に曖昧でマイナスな印象を与えます。
例えば「一応片付けといたんで」と言うと、「とりあえずやりました」「完成形ではないけど出しました」というニュアンスになります。
上司からすれば、「そんな未完成なものを出すなよ」と思うものの、表立っては指摘されずにスルーされることもあります。
しかし、その分、信用を損なっている可能性があります。
「一応」という言葉を使うと、どこか不誠実で曖昧な印象を与えてしまうのです。
そして1位は、「大丈夫です」という表現です。
私自身もよく使ってしまうのですが、これには注意が必要です。
例えば、「おそばでよろしいですか?」と聞かれて「大丈夫です」と答えると、意味としては「問題ありません」になります。
決して「うれしい」や「ありがたい」というニュアンスではありません。
本当に「大丈夫か」と問われたとき、たとえば怪我をして「大丈夫?」と聞かれて「大丈夫です」と答えるのは良いのですが、
飲み物の選択など日常のやり取りでは「お願いします」と言い換えるだけで、印象が大きく変わります。
たとえば、お客様先で「アイスコーヒーか冷たいお茶、どちらにしますか?」と聞かれて、「どちらでも大丈夫です」と答える代わりに、
「お茶でお願いします」と言うと、感謝の気持ちや丁寧さがしっかり伝わります。
このように、「大丈夫です」を多用している場面の多くは、本来「お願いします」と言うべき場面であることが多いのです。
以上のように、今日は社会人として無意識に使いがちな「うん」「一応」「大丈夫です」という三つの言葉についてお話ししました。
どれも一見無害な表現に見えますが、使い方を誤ると、相手に対して失礼な印象を与えてしまうことがあります。
ぜひ皆さんも、自分の言葉遣いを振り返ってみてください。
(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)