「学歴だけじゃなくて、もっと個性を見る世の中のほうが正しいと思います」。学歴は社会に悪影響を与えているのか考える

その個性は本物か

――なるほど。学歴はそのあたりが公平だと。

びーやま：完全に公平とは言いませんが、ある程度学力という指標をもとに明確に線引きできますから、個性を見るよりはいいんじゃないかなと思います。

　しかも、「学歴を見る場面」は世の中にはたくさんありますが、「学歴だけで見る場面」はそんなに多くないように感じていて、結局は人物評価もされますからね。今くらいの運用は許容範囲な気がします。

　加えて、日本で学歴をつけることはそんなにむずかしいことではありません。答えのある入試問題をたった1日でクリアし、ちゃんと大学に通えば手に入るものです。

　それは図抜けた個性を身につけるよりかなり簡単なことだと思います。僕は早稲田大学出身ですが、早稲田に合格するのは甲子園に出るよりもよっぽど簡単なことです。別に「東大以外は学歴じゃない！」なんて世の中ではないわけですから、その人なりに努力して大学に行けばいんじゃないかなと。

――なるほど。言われてみればたしかに大学入試にはちゃんと正解がありますよね。

びーやま：そうなんですよね。過去問もあって、対策もできるじゃないですか。それだったらまずは頑張ろうよというのが僕の考えです。

　また、かなり厳しめなことをいうと、本当に突出した個性は学歴なんかなくとも世の中から見つかります。その意味では学歴に埋もれるような個性だったら、それは個性になり得ていないという可能性は大いにあり得ますよね。

　個性で判断してほしいなならわかりやすく突出する、そうでないなら学歴もつけておく。これでいいのではないでしょうか。

　なので、結論としては個性も大事だけど、社会で評価されるロジックもちゃんと知ってほしいなと思います。高校生であれば、まだいくらでも努力で間に合うことは多いですから、チャンスをしっかりと掴みましょう。

――ありがとうございます。大変勉強になりました。

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