欧州連合(EU)は、ドナルド・トランプ米大統領と通商協定を巡り早期に合意に達するため、米国からの幅広い輸入品に対する関税を引き下げることを検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。EU首脳は26日夜のブリュッセルでの会合で、トランプ氏を説得するためにどれだけ譲歩すべきか協議する。対米関税の引き下げのほか、非関税障壁の引き下げや液化天然ガスを含む米国製品の購入拡大、米国が中国に対して抱える経済的懸念での協力などが検討されている。通商交渉に詳しい複数の関係者によると、欧州当局者や外交官の多くは、トランプ政権が10%の基本関税を撤廃する意向がないことを受け入れている。基本関税やその他の関税でEUが被る経済的打撃を抑えるため、できるだけ多くの適用除外を求めることに注力しているという。
EU、対米関税引き下げ検討 トランプ氏の説得目指す
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