池上 彰氏 Photo:JIJI
文部科学省は1985年からいじめの調査を行なっているが、そのデータを鵜呑みにはできない。いじめへの関心が低い学校ほど、事件に気づかず「いじめはない」と回答するからだ。いじめ調査の問題点と、隠蔽体質の教育現場に池上彰が切り込む。※本稿は、ジャーナリストの池上 彰『法で裁けない正義の行方』(主婦の友社)の一部を抜粋・編集したものです。
いじめの認知件数は
2024年に過去最多を記録
いじめ防止対策推進法が施行されたにもかかわらず、2024年度に小・中・高校、特別支援学校などを対象に行われた文部科学省の調査では、いじめの認知件数は過去最多の76万9022件でした。そのうちの約8割が小学校でのいじめとなっています(文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」より)。
同書より転載 拡大画像表示
この調査で、学校で一番多いいじめは、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」で、小学校で行われたいじめの57.5%、中学校で行われたいじめの63.3%を占めることがわかっています。
同書より転載 拡大画像表示







