スコット・ベッセント米財務長官は27日、裁判所が財務省に関税収入の返還を命じた場合、連邦政府の債務残高が法定上限を突破する「Xデー」が早まる可能性があると記者団に語った。「われわれは警戒ゾーンに入っている」とし、政府の借り入れ能力が尽きる時期は「裁判所が関税収入の返還を強制した場合、早まる可能性がある」と警鐘を鳴らした。先にベッセント氏は議会に対し、8月に政府の借り入れ能力が尽きる可能性があると伝え、7月半ばまでに債務上限を引き上げるよう求めていた。ベッセント氏は「不確実性が非常に大きい」としつつ、「7月4日までに法案が大統領のデスクに届けば、税制面での確実性が大きく高まり、7-9月期および10-12月期は景気が加速すると思う」と話した。