イスラム組織ハマスが今もパレスチナ自治区ガザで拘束している人質のうち、現在も生存しているのは20人とみられている。イスラエル政府は交渉中の停戦合意がまとまれば、そのうちどの10人を解放させるか苦渋の選択を迫られることになる。ハマスに拘束されている負傷兵のマタン・アングレスト氏(22)の母親アナトさんは、「シンドラーのリストのようだ」と述べ、「誰が地獄にとどまるべきか、国家がなぜ決められるのか理解できない」とした。イスラエルとハマスは現在、生存者10人と死亡した18人の遺体の引き渡しと引き換えに、60日間の停戦を実施する詰めの交渉を行っている。この中には、イスラエルが拘束するパレスチナ人受刑者の解放も含まれるが、交渉はここ数カ月で最も合意に近づいているとみられる。
イスラエルが苦渋の選択、人質解放で誰を優先するか
交渉中の停戦合意案では、生存しているとみられる人質20人のうち10人が解放される
有料会員限定
あなたにおすすめ