欧州連合(EU)は、関税を巡る米国との合意が近いと考えていた。しかし今、EUは反撃の準備を進めている。米当局者は先週、EUの通商責任者に対し、ドナルド・トランプ米大統領が合意に達するためには、EUに追加の譲歩を求める見通しだと伝えた。この協議について説明を受けた複数の人物が明らかにした。欧州からのほとんどの輸入品に課されるベースラインの関税が15%かそれ以上になる可能性もある。10%にとどめる合意を目指してきたEUにとって、これはうれしくないサプライズだった。10%でも加盟27カ国の一部にとってはすでに厳しい譲歩だ。EUの議論に詳しい関係者らによると、米国の態度の変化を受けて、欧州最大の経済大国で輸出国のドイツは、米国の報復に対するこれまでのハト派的姿勢から、フランスのより対立的な立場に近い態度に変えた。
EU、米国との関税交渉で反撃の準備着々
合意への望みは捨てていないが、米国の要求が高まるにつれあらゆる選択肢を考慮
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