米国の人工知能(AI)開発加速を目指し発表された5000億ドル規模(約73兆6400億円)の取り組みが始動で苦戦しており、当面の計画が大幅に縮小されていることが分かった。ソフトバンクグループを率いる孫正義氏は半年前、ドナルド・トランプ米大統領や米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)と並んで「スターゲート・プロジェクト」を発表。だがその実現に向けて新たに設けられた企業は、データセンターに関する契約を1件も結んでいない。孫氏が率いるソフトバンクとアルトマン氏のオープンAIは共同でスターゲートを主導しているものの、事情に詳しい関係者らによれば、建設場所など提携の重要な条件を巡って対立が続いている。