ドナルド・トランプ米大統領について不平を言うより、同氏の視点から世界を見てみよう。彼の見方によれば、米国は暗愚な国々を民主化するためにほとんど無益な戦争に血と富を費やし、おおむね恩知らずな同盟国に安全保障を提供してきた。米国の経済力と技術面での優位性は、自国よりも敵に恩恵をもたらしてきたグローバル化のせいで損なわれてきた。このためトランプ氏は米国の経済安全保障を損なってきた環境規制の撤廃を進めている。生産性を低下させてきた「多様性」ブームも終わらせようとしている。大学から米国のノウハウを盗んでいる中国人学生を追い出し、人々が自称する「ジェンダー」が本当の性別であるようなふりをするウォーク(差別など社会的不公正の問題に高い意識を持つこと)の狂気を終わらせようとしている。
【寄稿】「米国第一」政策は同盟国に有益
トランプ氏は各国が経済的活力と軍事力と国家目的意識を再発見することを手助けできるかもしれない
有料会員限定
あなたにおすすめ