マーク・ザッカーバーグ氏は先日、スーパーインテリジェンス(超知能)を持つ人工知能(AI)と彼のハードウエアとを融合させるビジョンを説明した際、アップルの名前を引き合いに出すことはしなかった。しかし、そうしたも同然だった。メタ・プラットフォームズのトップであるザッカーバーグ氏は、シリコンバレーでデジタル世界の門番としての「iPhone(アイフォーン)」の役割に狙いを定めた最新の人物にすぎない。誰もがメタやそのライバルの巨大IT企業の収益ばかりに注目していた週に発表した宣言の中で、ザッカーバーグ氏はそうした姿勢を明確にした。ザッカーバーグ氏は明らかに、登場間近の高度なAIがスマートフォンの次の世界への扉をついに開くと見込んでいる。同氏は7月30日、メタがユーザーにAIをどのように提供するかを詳述したオンライン投稿で、「一日中われわれが見るものを見たり、聞くものを聞いたり、やりとりしたりできることから、われわれの状況を理解するグラス(眼鏡)のようなパーソナルなデバイスが、最も重要なコンピューティングデバイスになるだろう」と述べた。