米国のミレニアル世代は彼ら自身の予想をも上回るほど経済的に豊かになって中年期を迎えている。ところが多くは、豊かさが長続きしないのではないかと恐れている。コロラド州ボルダーに住む弁護士のマイク・トンキンソンさん(45)は2007~09年の景気後退期の終盤にロースクールを卒業した。就職先の勤務開始日が延期となったため、数カ月間は収入のない状態で不安な日々を過ごした。当時目の当たりにした失業や住宅差し押さえは今でも心に影を落としている。トンキンソンさんはその頃発生した世界金融危機を舞台にした映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」に触れ、「一度見ただけで、恐ろしい気持ちになる」と話した。「不安がこみ上げてくる」