関西学院大生の生活と性格

「名門大学の学生」というプライドを持ってはいるが、人によって濃淡の差は大きい。最近は関関同立の中で最も推薦組の比率が高く、一般入試組との感覚の差が生まれているようだ。協調性もあるが、一歩踏み込んだ「けなし合い=友情」という関西特有の人間関係は苦手とする。

 裕福な学生が多いことはたしかだ。特に「ナイバー」と呼ばれる中高からの内部進学生は一流企業のエリートサラリーマン家庭の出身者が多いとか。下宿生の割合は4人に1人程度。

 ファッション偏差値は高く、特に女子は流行を取り入れたスタイルやメイクを楽しんでいる。男子の多くはフツーのカジュアルだが、古着などを着こなす上級者もいる。

 ただ、「ほとんどみんなおしゃれに気を遣っている。たまにファッションで疲れる」(文学部生・女子)との声も。

「校舎もきれいですが、クリスマスのシーズンはイルミネーションが感動的。クリスマスの多彩なイベントも楽しめます」(人間福祉学部生)といった声もあるのは関学ならでは。

 恋愛面では学内カップルが多めで、他大学からもモテるので、その気になれば相手探しには苦労しない。全体的に、学問を追究するようなタイプはほぼいない。大半の学生はモラトリアム期間と割り切って、学生生活を楽しんでいる。

関西大生の生活と性格

 お祭り好きの関大生。毎秋千里山キャンパスで行われる学祭の盛り上がりは、近畿一の呼び声が高く、学園祭実行委員数800人は日本一。

 ゼミやサークルの集団があちこちで騒ぎまくり、関大パワー炸裂。「雑種」と自ら称するさまざまなタイプの学生が集まり、誰でも溶け込みやすい校風が活気を生んでいる。「大学ってこんな感じとイメージするすべてが関大にはある」(商学部生)

 出身地は関西圏が7~8割、残りは西日本各地と東海、北陸もちらほら。学生同士が学び合い、助け合うピア・サポート活動が盛んで、30種以上の団体がある。留学、資格取得、就職どれを取っても「もうええっていうぐらい面倒見がよく、親身にサポートしてくれる」と口を揃える。

 どの学部からでも留学でき、プログラムも充実。「関関同立の底辺っていう自覚はあるけど別にそれでいい。関大が楽しくて好きだし、私らは私らでいい」(化学生命工学部生)という学生も多い。