米半導体大手 インテル のリップブー・タン最高経営責任者(CEO)は、就任からわずか5カ月で早くもその座を守るための闘いを強いられている。しかし、同社が自ら進むべき道を決断するまでは、誰がCEOを務めても厳しい状況が続くだろう。アイデンティティーの問題、すなわちインテルが半導体設計企業になるのか、製造企業になるのか、それとも設計と製造を継続するのかという問題は、タン氏の就任当初は見過ごすことができた。コスト削減と半導体開発の立て直しに注力する中で、この問題への対応を先送りできたのだ。